働き改革の背景

 早いもので、師走に入りました。何かあわただしさを感じます。

 研修会や講演会、専門書籍や月刊誌等を通じ、私たち社会保険労務士は、「働き方改革」を目にしない日はありません。労働法の70年ぶりの大改革といわれ、現役で働いている私たちには、これ以上の改革はもう生涯ないだろうと言われています。
 今後、「働き方改革」の研修が目白押しで、しっかり勉強して、皆さまに詳細をお伝えしたいと考えています。今回は、その背景と方向性を大まかにお伝えしたいと思います。

 今後の日本の大きな問題は、人口減少です。日本の人口は、現在1億2,709万人です。過去はと言いますと、昭和20年で7,215万人、明治初期は3,500万人でした。
 将来は、50年後8,800万人、約100年後は5,000万人と現在の半数と試算されています。

 少子化の進行と人口減少社会が到来します。このままでは人手不足、国力の低下は避けられないとして、「働き方改革」を推し進めています。
 高齢者や女性等働き手を増やし、出生率の上昇、労働生産性の改善を目指すために、労働法が改正されます。ここを押させていただきますと、労働法の改正が読み解けます。

 それを実現するために多様化を認め、非正規雇用の処遇改善、長時間労働の是正、子育て・介護・病気等との両立、高齢者の就業促進、外国人材の受け入れなど、柔軟な働きやすい環境整備を目指します。詳細は次号で。

 皆様、今年もお世話になり、ありがとうごいました。お忙しい師走ですが、お体に留意され良い年迎えられることを祈念しております。