私達の生活は、日々ストレスとの戦いです。自然災害や猛暑、仕事や家庭での出来事がストレスを生んでいます。皆様は、どのように対処されているのでしょうか。参考になるコラムを見つけましたので、紹介したいと思います。
突然ですが想像してみて下さい。
今皆さんは原始時代にいます。最近肉を食べていません。肉を食べたいと思いながらひとりで石槍1本を手に持って狩りに出かけます。
すると突然、目の前に巨大で凶暴なマンモスと遭遇しました。マンモスを倒すことができれば肉にありつけます。さて、皆さんはどうしますか?
①立ち向かい倒す
②逃げる
③マンモスは諦めて、別の獲物(肉)を探す
様々な回答があげられると思います。
立ち向かって倒すことができる人も(少数ですが)いるでしょうし、一度村に帰って仲間を呼び全員でわなを仕掛けて倒す、マンモスではなくてもう
少し小さい獲物に狙いを変える、どれも結果として肉にありつけています。
目的が[肉を食べたい(=生きること)]なのでどれも正解なのです。
しかし、立ち向かって倒すことしか選択肢にない場合、マンモスが想像以上に強かったら大けがをしたり、命を落としたりして肉どころではなくなる場合もあります。
我々はストレスにさらされたとき、過去の経験から対処法を選択します。ただ、ストレスの対処法が一つしかないと、その方法でうまくいかなかった場合、ストレスを排除することができずに不調の原因になってしまうことになります。
したがって、複数のストレス対処法をその時々の場面に合わせて使い分けることが、ストレスを乗りこなすうえで重要といわれています。
ストレスと立ち向かうだけではなく、自身の対処に限界を感じたら他者のサポートを得ることができる、ときにはストレスと距離をとって趣味などで発散することもできる、というようにその場その時で対処法を選択できる人が不調になりにくい傾向があるといわれています。
「私は、この対処法で今までやってきたので、今さら他の選択肢は考えられない。」という人も多いですが、環境や時代が変わると今までの対処方法が通じないということがしばしばあります。回りの人たちのストレス対処を模倣してみたりと、複数の対処法を身につけることが大切です。
ストレスの対処法は一つでは、ありません。
~こころの健康(精神保健福祉士(横森 聖)より抜粋~
私も自分の考えに凝り固まって、前に進めないときがあります。そんな時、回りのひと言で気がつき軌道修正して、進めることがよくあります。いつも回りの人たちに、助けられています。
視野を広げ、他人のアドバイスに耳を傾け様々な選択肢を探すことのできる柔軟な頭と心でいたいと思います。