伊藤若沖を観て

 

 過日、京都のハローワークで用事を済ませ、帰る途中、相国寺の承天閣美術館を訪れ、以前から見たかった伊藤若冲の絵を観ました。素晴らしかった。今年は生誕300年に当たります。
 

 彼は江戸時代中期の京にて活躍した絵師で、錦小路の青物問屋の長男として生まれました。商売には熱心でなく39歳で弟に家督を譲り、絵を描くこと以外、世間の雑事には興味を示しませんでした。芸事もせず、酒も嗜まず、妻も娶らず、生涯鳥の絵を描きました。やはり、名をのこす一流と言われる人は、“どんな分野でも成功の鍵を握るのは鍛錬だ”と、最近読んだ本を思いだしました。

 

 ご紹介させていただきます。

 

 

 


 マルコム・グラッドルウエルが提唱した法則で「1万時間の法則」です。


 現代を生きる一流スポーツ選手や起業家、天才と呼ばれる人々に「なぜ、あなたは成功したのか、他の人と何が違うのか。」という疑問をぶつけ、秘訣を分析した。
 
 どんな分野でも成功の鍵を握るのは鍛錬であり、1万時間を費やせば、平凡な人間でも特定の分野において世界レベルの能力を得られる。スウェ-デン人の心理学者アンダース・エリクソンが、1990年代初めに行なった調査が元になっている。エリートと2流を分けるのは、練習量の差であるというシンプルの結論だった。
 好きなことをやれている人の場合、長期間に亘って自分を律する能力と、目標に向けた頑張りが、どこまで高みに行けるかを決める。

行動は、13回繰り返せば習慣になる。習慣化すれば、行動が自然の動作の一部に格上げされ、特別に意識しなくてもできるようになる。

“ダントツになりたいなら、たったひとつの確実な技術を教えよう“   エリック・ヘルトランド・ラッンより抜粋

 

 よく1,000時間で、中レベルの資格が取得できると言われます。なるほどと思います。「1日1時間で3年間」「1日3時間で1年間」。1万時間になると、「1日1時間で、約27年間」「1日2時間で13年間」「1日3時間で、9年間」となります。

 継続することは難しいかもしれませんが、とにもかくにも、好きな事なら続けられます。結局は、好きなことを見つけるのが、一番なのかなと思います。最近の藤井4段の快進撃は、すごすぎます。彼は、優に1万時間は越えているのでしょう。かれの今後が楽しみです。
 “継続は力なり” 私も、頑張ります。