日頃、よく人の個性や特質、ものの見方に ついて考えることがあります。
人の違いを考える時、ドラえもんの一場面 が思い出されます。 のび太くんが歩いていると、ドッジボール が飛んできて、のび太くんの顔に命中します。 それを見て、ジャイアンは「俺なら蹴り返す」 と言います。スネ夫は、「ぼくなら避ける」と 言います。二人はこう言って、のび太くんを
からかうのです。みなさんなら、どの登場人 物に自分やスタッフに重ねますか。
力で押すジャイアンでしょうか。素早い行 動のスネ夫でしょうか。ボールが飛んできそ うな場所は避けて歩くしずかちゃんでしょう か。
人はそれぞれの個性や特質があります。職 場でいじめられたり、パワハラを受けたりす るのは、おそらくのび太くんでしょう。のび 太くんは、出来が悪いと切り捨てますか?確 かにのび太くんは、気が弱く、要領も悪い一 面もあります。しかし、別の角度からみると、 心の優しい穏やかで、相手を気遣うこともあ ります。それぞれの特質を見極めて、誰をど こに配置し、どの仕事を任せて良い面を延ば し育てていくかが、経営側の課題です。組織 では、それぞれの個性が武器になります。み なさんなら、ドラえもんの登場人物をどこに 配属しますか。
ものの見方も人によって違います。下の絵 は、2 通り見える有名な絵です。
どうでしたか。違う二人が見えましたか。 左は、少女と老婆です。(ヒント…耳を老婆の 目とすると見えてきます。) 右は、カップ(白色)と横顔(黒色)です。
ものごとは、常に多面的であることを教え てくれます。自分の見ているのは、自分の思 いこんでいる一面かもしれません。他にもっ と違う見方があるかもしれません。
たとえばポジティブ(明るく前向き)は、 一般的には肯定的に捉えられます。その反対 に、ネガティブ(否定・消極的)というのは、 悪く捉えられることが多いですが、元来、人 間が太古の昔から生き抜いていくための大切 な感情だったのです。敵に襲われる危険を察 知し、生き残るために使われてきた感情です。 太古の昔は、こうした感情を強く持っている ほど生き残る可能性が高かったのです。それ が現代まで受けつがれているのです。そう考えると、ネガティブな感情にも良い所 があるのに気が付きます。 私自身も、明るく常に前向きだと思われが ちですが、仕事柄慎重を期するあまり、ネガ ティブになっていることがあります。こ れも 時には大切な感情だと受け止めています。 常識や思いこみに捉われることなく、ここ ろに余裕を持って、人との違いやもののとら え方をじっくり考えて行動していくことが重 要だと考えます。
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